2023.05.22
地名でわかる、地盤の強弱、危ない地名は?
地名はその地域特有の【地形や地質や災害履歴】等から名づけられており、
地名の由来をたどる事は、土地が元々どんな場所だったのか、
どんな事に使われていたかが分かり、地盤の大まかな目安になります。
ちなみに、地盤に関係なく名づけられている地名もありますが、
そういった地名は人物名や信仰や職業によって名づけられており、
一応由来はあるようです。
危ない地名由来の漢字01
窪
谷
梅
倉
良い地形由来の漢字02
山
高台や台地などを指します。
自然に出来上がった地形をそのまま使用している為、
樹木もしっかりと根を張って、良好な土地に多くみられます。
◎良好な土地名に使われる漢字・・・峰、台、丘、高、森、根など
地名が変わってしまうケースも03
昔は、土砂崩れを蛇崩れと呼び、土砂崩れのあった地域には、
「蛇」の漢字が良く使われます。
しかし、蛇落地(ジャラクチ)という地名を、
読みがよく似た上楽寺(ジョウラクジ)に変える等、
後世になり縁起の良い漢字に変えた例が多々あります。
こういった様に、地名が変わってしまっているケースも多く、
今では跡形もない地域もあります。
地名から地盤を見極める方法はあるのでしょうか?
「○○ヶ丘」「○○台」「希望~」「光~」「~の杜」などは、
ニュータウンや新興住宅地に多く見られます。
こういった地名は新しく名づけられた可能性が高いです。
役所や図書館などで古い地名も調べられますので、
ニュータウンがどんな土地だったか気になる方は調べてみてください。
また、登記簿謄本には過去から現在に至るまで履歴が載っており、
宅地欄で「畑・田・山林」など簡単に確認が取れますよ。
周辺環境からの考察も04
敷地内は周辺地域を少し詳しく調べる事で、
ある程度の地盤の状況を確認出来ます。
例えば植物。
背の低い植物が多い地域は、地下水が地面と近い位置にあり、
軟弱地盤の可能性があります。
一方で、背の高い樹木が多い地域は、地下水が地面から深くにあり、
根をしっかりと張っているため、良好な地盤とみることが出来ます。
知る事が大事です05
上記で挙げた漢字が付く地名に既に住んでいる、
これから引っ越す予定の方も多いのではないでしょうか?
住宅の建つ地域を変えることは難しいですが、
知る事でリスクに合わせた対策が取れます。
ハザードマップが一番簡単に災害リスクを知れますが、
ハザードマップ外だから大丈夫、という訳でもなさそうですね。
これから住宅を建てる方、現在土地探し中の方、
地名の由来とハザードマップを念頭に探してみてください。
また、リスクがあるけどどうしてもこの土地が良い、という方。
地盤調査や地盤改良という手もありますので、
何か困ったことがあればお気軽にご相談くださいませ。
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