2024.05.11
【シロアリについてのアレコレ】防蟻処理やシロアリ対策、被害の確認方法など
🟫防蟻処理とは
防蟻処理(ボウギショリ)とはシロアリ被害を予防するために、土台や柱などに薬剤を散布する事です。
シロアリ被害を防ぐ為の防蟻と防腐への対応が、建築基準法で義務化されています。
新築建築の際には定められている基準を満たす必要があります。
🟫シロアリ被害とは
シロアリが住宅建材の木材を食べる事で、家の耐久性が低下する被害です。
シロアリは木材の中から食べていくので、被害が見えにくく発見が遅れます。
土台や柱等は躯体の中でも大変重要な部分となっているので、そのままにしておくと被害は深刻化していき、耐震性能や資産価値が低下していきます。
🟫点検しやすい造り
先述した通りシロアリ被害は見えにくい箇所で発生します。
そのため、予め点検しやすい造りにする事は、対策として重要です。
床下に潜って点検できるよう点検口を設置、基礎部分などが見えるよう住宅外周に物を置かない、などが具体例として挙げられます。
🟫土壌処理
土壌の表面や地中に薬剤を散布し、シロアリを予防する方法です。
シロアリは基本的には地中から宅内へ侵入します。
地面や地中に薬剤を散布すると防蟻層が出来る為、シロアリの侵入を防ぐ事が出来ます。
🟫構造木材に防蟻薬剤を注入する
構造木材に直接薬剤を注入する方法もあります。
この効果は半永久的ともいわれています。
しかし、新築時しか施工できないので、中古住宅には利用できません。
また、薬剤が注入されていない木材は効果が無いので、家全体はカバーしきれず、他のシロアリ対策と組み合わせる必要があります。
🟫バリア工法を施す
柱や土台にネオニコチノイド系の薬剤を散布する方法が一般的です。
効果は5年程度と言われており、5年ごとに再散布が必要です。
またホウ酸系の薬剤を散布する方法もあります。
ホウ酸系の薬剤の方が効果が長続きするうえに、人や動物にとっても安全だといわれています。
上記の2通りの薬剤は、リフォーム時なども散布できますが、土台の奥までは散布できないので、しっかりと施せるのは新築時だけです。
🟫防蟻シートを張る
防蟻シートを床下に張り、シロアリを予防します。
安全性の確認された防蟻シートを使用するので、人や動物にとっても安全で、土壌汚染もしないといわれています。
先述したバリア工法は、侵入を防ぐ『シロアリ対策』の他に、既に侵入した『シロアリ駆除』に有効で、新築時でも入居後でもOK。
散布する薬剤の中には、人体に害のあるものもあるので、注意が必要です。
赤ちゃんやペットのいるご家庭は、専門業者に聞いてみてください。
防蟻処理には5年間の保証がありますが、業者によっては保証の対応を別業者へ丸投げするケースがあるので、施工から保証までトータルサポートしてくれる業者がオススメです。
また、薬剤の中には人体に悪影響な物もあるので、使用する薬剤の説明もしてもらいましょう。
🟫シロアリと普通のアリを簡単に見分けられる方法は?
①触覚
アリの触角は「く」の字状をしていますが、シロアリの触角は真珠のネックレスの様、数珠状をしています。
②ハネ
アリの羽は前羽が後羽より大きいのに対して、シロアリの羽は4枚ともほぼ同じ大きさ、同じ形をしています。
③腰
アリは腰の部分が細くくびれていますが、シロアリはくびれはなく寸胴です。
🟫簡単にチェックできる、シロアリ被害の発見方法は?
シロアリは蟻道をつくって侵入してくるので、建物基礎や土台などに蟻道が無いか、定期的に確かめましょう。
また、4月~9月頃に住宅や近辺から羽アリが群飛していないか、乾燥した砂粒状の糞が住宅や家具から出ていないか、等でも発見できる場合があります。
軽いチェックで簡単に済むので、ぜひ定期的に行ってください。
数匹でもシロアリの侵入を許すと、あっという間に数が増えます。
また、コンクリート造でも食害に遭ってしまったり、売却時に気が付いたなんてケースも、偶に耳にします。
そのまま放置していると、土台や柱や屋根裏といった建物の重要な部分をダメにして、耐震性や断熱性に多大な影響を与えてしまいます。
シロアリかな?と思ったらスグに専門業者へ相談してください。
シロアリ被害は発見が遅れてしまいがちなので、前述した軽いチェックを定期的に行い、気づきやすい環境を作りましょう。
最後に、新築時に防蟻処理をしているからといっても安心せず、5年に1度は再処理を行う事で永く安心して住み続けられるので、出来る限りは続ける事をオススメします。
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