2024.04.12
50代での住宅購入、メリットデメリット、注意点は?
住宅ローンが利用できる年齢が定まっているせいか、50代で住宅購入は遅すぎると感じる人も多いのではないでしょうか。
しかし、国土交通省が発表している令和3年度の「住宅市場動向調査」によると、住宅購入をした人のうち3割が50代となっています。
数字から見ても遅すぎるという訳ではなさそうですね。
実際に不動産業をしていると、50代60代のお客様も多いので、遅くはないとヒシヒシと感じます。
老後の住まいの確保が一番大きいのではないでしょうか。
賃貸物件は高齢になればなるほど、借りにくくなってしまいます。
年齢だけではなく、定年後は安定した収入がなくなってしまうので、収入が原因で借りられないという事もあります。
住宅購入をする事で余生も安心して暮らしていけそうですね。
子供達が独立する前に住宅購入をするとなると、どうしても間取りや学区などで制約が多くなってしまいますが、夫婦2人の住まいであれば物件の幅も広がります。
足腰が悪ければ階段や段差がない住まい、定期通院が必要であれば病院近くの住まい、一人暮らしの方は防犯性が高く安心できる住まい、など老後の条件で住宅探しが出来ますね。
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50代にもなると、『子供が増える、子供の独立、両親との同居』など、家族構成に変化が起こりにくいです。
将来の家族構成の変化まで見込んで住宅探しをする必要がなくなりますね。
賃貸物件は、毎月家賃をいくら払ったところで、自己資産になる事はあり得ません。
一方で購入した住宅は大きな資産となります。
売却をして更なる老後資金に充てる事も出来ますし、子供に資産を相続させることも可能となります。
老後という言葉を聞くとどうしても暗くなりますが、心機一転して日々の暮らしが楽しくなります。
お家で過ごす時間が増える老後ですので、お気に入りのお家で過ごせるだけで、気持ちよく暮らしていけそうですね。
お庭付きの家ならガーデニング、キッチンが大きな家ならお料理、など趣味の幅も広がりますね。
実は住宅ローンの利用には年齢制限があり、各金融機関ごとに完済時の年齢が定められています。
多くの金融機関では70歳以下までと定められており、50歳で借りようとすると最長19年ローンとなります。
返済期間が短くなると毎月の返済額も高額になります。
その他、固定資産税や都市計画税、マンションなら管理費など、ランニングコストは掛かります。
毎月の返済額をある程度決めてから予算感を決めた方が良いでしょう。
その後の返済が無くなる、その後の返済がラクになる、といったメリットはありますが、老後の資金に余裕がなくなってしまいますよね。
特に高齢になればなるほど病気のリスクも高まりますし、急な出費にも備えられる様にしておきましょう。
50代で住宅購入をすると、どうしても住宅ローン返済の終盤は、退職後になってくるかと思います。
退職後、収入減が無くなってしまった、年金だけの生活になった、等の老後の資金計画も考慮しましょう。
一般的には、住宅ローンの利用には団体信用生命保険の加入が義務付けられており、持病などで保険加入が出来ないとローン審査も落ちてしまいます。
健康に不安がある方には、比較的加入がしやすいワイド団信や、保険加入が任意のフラット35をオススメします。
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